【心理学】認知バイアス一覧|最新研究に基づく日常や仕事での具体例と科学的な回避法

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虫眼鏡で自分を覗き込んで自己理解を深めようとしている画像
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認知バイアスとは?

認知バイアスとは、私たちが意思決定をするときに無意識にかかる「思考のゆがみ」のことです。
最新研究(Berthet, 2022; Fasolo et al., 2025)によれば、医療、金融、法律、組織マネジメントなどあらゆる分野で認知バイアスが確認されているそうです。

そして認知バイアス、すなわち「認知の歪み、心のクセ」は、あらゆる場面で正しい判断を妨げる要因になっているとされています。

日常生活でもビジネスでも、バイアスを知ることは「間違った思い込みを減らし、より合理的に考える」第一歩としてとても有効です。

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代表的な認知バイアスと事例

バイアス名最新研究での知見日常・仕事での例科学的対処法
アンカリング効果最初に提示された情報がその後の判断に強く影響を与える心理的現象です。多くの人が最初の数字・情報に引きずられる効果です。(Berthet, 2022)最初に提示された値段が基準となり、安い/高いを判断する複数の候補や情報源を比較する
確証バイアス(Confirmation Bias)自分の考えに合う情報ばかりを確認するバイアスを指します。
情報検索やAI診断で特に強く出る傾向がある。(Suzuki & Yamamoto, 2021)
健康情報検索で自分の考えに合う記事ばかりクリックする反対意見や異なるデータを意識的に探す
過信バイアス(Overconfidence Bias)自分の判断は正しいと過信するバイアスです。医師や投資家など専門家に頻出。(Berthet, 2022)自分は専門家であるというプライドから「自分の判断は正しい」と過信してリスクを軽視するチーム内でレビューや反証意見を取り入れる
ハロー効果(Halo Effect)一部の特徴的な印象に引きずられて、全体の評価をしてしまう効果です。採用や評価で特に影響している。(Mokhtech et al., 2022)「有名大学出身だから優秀だろう」と思い込む構造化面接や客観評価シートを導入する
現状維持バイアス未知のものや変化を受け入れず、現状維持を望む心理作用です。組織の意思決定を妨げている。(Fasolo et al., 2025)新しい仕組みを避け、古いやり方を続ける小規模な実験導入で慣れていく
ネガティビティバイアスポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に注意を向けやすい傾向。(Bacci di Capaci & Sanderson, 2025)褒められても、1回の批判でやる気をなくすポジティブな事実を書き出し、認知のバランスを取る
サンクコスト効果回収不可能となったコストを惜しんで、さらなる投資を続けてしまう心理傾向。これが医療・経営判断でも影響していることが確認されている。(Acconito et al., 2024)失敗しかけたプロジェクトを「ここまでやったから」と続ける将来の利益を基準に判断する

【日常生活】認知バイアスが影響する例

  • 買い物:セール価格を見て「お得」と錯覚し、不要な商品を買う
    • 実際にはアンカリング効果で吊り上げた元値を表示して、実際より安く感じさせられているかもしれません。
あんみつ
あんみつ

こういうやつよく見る!!↓
16000 ¥9999
いつもの値段知らなくても、こうやって見せられると安くなってそうに思える

  • SNS:自分の意見に合う情報だけ拡散する(確証バイアス)

今の時代は特にSNSでは、個人向けに最適化した情報をおすすめとして流す機能もあって特に確証バイアスが固定化しやすいかもしれないケロ

フロップ
フロップ
  • 人間関係:「保育士だから、きっと優しいはず」と決めつける(ハロー効果)
あんみつ
あんみつ

これもバイアスか!
職業や見た目の印象から、相手のイメージを作り上げちゃってるんだね。


【仕事】認知バイアスが影響する例

  • 採用:候補者の出身大学や見た目に影響されて評価が偏る(ハロー効果)

人事や評価にかかわる人は特に注意した方がいいケロ

フロップ
フロップ
  • 経営判断:赤字プロジェクトを「投資したからやめられない」と継続する(サンクコスト効果)
あんみつ
あんみつ

これは!致命的な判断ミスかも!
でも私もトレーニングジム、全然いけてないけど痩せるまではやめられない
入会金高かったんだもん!!(サンクコスト効果)

  • 医療:専門家が「自分は正しい」と過信して誤診を見落とす(過信バイアス)
あんみつ
あんみつ

専門家が自分を過信しちゃうことも、専門家に助言を求めた人が専門家を過信しちゃうことも、どっちもありそう!

  • 安全管理:ネガティブ情報ばかり強調され、冷静なリスク評価ができなくなる(ネガティビティバイアス)

人間の脳は進化の過程で危機から逃れるために、ポジティブなことよりネガティブなことに反応しやすくなっているケロ

フロップ
フロップ

【科学的裏付けあり】認知バイアス対処法

  1. デバイアス・トレーニング
    → 認知バイアスの存在に気づかせる教育は、偽情報への感受性を下げる効果がある(Martel et al., 2024)
あんみつ
あんみつ

まずはどんなバイアスが在るのか知ることが大切だね!

  1. 構造化された意思決定プロセス
    → 採用や経営判断では、チェックリストや複数人レビューを導入することで偏りを減らせる(Mokhtech et al., 2022)
あんみつ
あんみつ

一人だとバイアスは取り除けない!いろんな人の視点を大切にするってことだね。

  1. 視点を変える「プレモーテム分析」
    → 例えば決定が失敗したと仮定して理由を考える方法は、組織判断の質を上げる(Fasolo et al., 2025)

過程で全く違う視点を持ってきて、シミュレーションすると見えていなかった部分が見えてきやすいケロ

フロップ
フロップ
  1. 客観データの活用
    → ネット検索やニュースに頼らず、統計や公式データを確認する(Suzuki & Yamamoto, 2021)。

このブログも心掛けていることケロ
でも過信にはご用心。
ソースを自分で見るのは大事ケロ!

フロップ
フロップ

まとめ

認知バイアスは、特別な人だけに起きるものではなく、誰にでも自然に備わっている「心のクセ」です。

そして最新の心理学研究では、
このクセは 「気づき」と「仕組みづくり」 によって、確実に軽減できることがわかっています。

日常生活では、「もしかしてこれはバイアスかもしれない」と立ち止まる習慣を持つこと。

仕事では、チェックリストや第三者の視点を取り入れること。

情報を集めるときは、あえて反対意見や統計データに目を向けること。

こうした小さな工夫の積み重ねが、より合理的で冷静な判断につながっていきます。

とはいえ、認知バイアスは「知っているだけ」では、なかなか防げないのも事実です。

私自身、このテーマを深く理解するうえで、とても助けられた本がありました。

認知バイアスを体系的に、そして具体例とともに学びたい方には、
とてもわかりやすくおすすめできる一冊です。

『情報を正しく選択するための認知バイアス事典 行動経済学・統計学・情報学 編』情報文化研究所著

最後までお読みいただきありがとうございました。


参考文献

  • Fasolo, B. et al. (2025). Mitigating Cognitive Bias to Improve Organizational Decision-Making. Journal of Management.
  • Acconito, C. et al. (2024). Can Professionals Resist Cognitive Bias Elicited by the Environment? Frontiers in Psychology.
  • Berthet, V. (2022). The Impact of Cognitive Biases on Professionals’ Decision-Making: A Review of Four Occupational Areas. Frontiers in Psychology.
  • Mokhtech, M. et al. (2022). Mitigating Bias in Recruitment. International Journal of Environmental Research and Public Health.
  • Bacci di Capaci, A., & Sanderson, M. (2025). Cognitive Biases in Occupational Safety and Health. Open Journal of Safety Science and Technology.
  • Suzuki, M., & Yamamoto, Y. (2021). Characterizing the Influence of Confirmation Bias on Web Search Behavior. Frontiers in Psychology.
  • Martel, C. et al. (2024). Awareness of Confirmation Bias Reduces Susceptibility to Misinformation. PLOS ONE.
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