はじめに|あなたは“消えた子ども”として生きていませんか?
「できるだけ目立たないようにしていた」
「気づけば、一人でいる方が楽だと感じていた」
そんなあなたは、もしかすると“ロストワン(Lost Child)”という役割を無意識に引き受けていたのかもしれません。
この記事では、ロストワンの特徴・生きづらさの理由・そして少しずつその役割を手放すためのヒントをお伝えします。
ロストワンとは
ロストワンは「消えた子ども」とも呼ばれ、家庭内で存在感を消すことで、混乱や緊張から逃れようとする役割です。
✔ 家族の問題に巻き込まれないよう、静かに過ごす
✔ 空想の世界や一人遊びに没頭していた
✔ 「私なんていない方がいい」と感じることがあった
これはあなたが幼い頃に自分を守るために選んだ生き方。
決して、あなたの性格のせいではありません。
ロストワンに見られる特徴と行動パターン
1. 存在感を消すことが癖になっている
✔ 目立たないように振る舞い、注目を避ける
✔ 何かを話す前に「どうせ聞いてもらえない」と諦める
2. 一人の時間を過剰に好む
✔ 空想や読書など一人でできることに安心感を覚える
✔ 人との関わりは「面倒」「疲れる」と感じやすい
3. 感情を抑え込みやすい
✔ 嬉しさも悲しみも表現しづらい
✔ 周囲から「おとなしい」「何を考えているかわからない」と言われることがある
ロストワンが抱える生きづらさ
✔ 人間関係を築くのが苦手で孤独を感じやすい
✔ 自己主張ができず、損な役回りになりがち
✔ 自分の感情や欲求がわからなくなる
✔ 「自分には価値がない」と無意識に感じてしまう
ロストワンを手放す3つのヒント
1. 自分の気持ちに気づく練習をする
✔ 毎日「今、どんな気持ち?」と問いかけてみる
✔ 小さなことでも「嬉しい」「悲しい」を言葉にしてみる
2. 安全な場で自己表現を試す
✔ 信頼できる人に一言「今日は疲れた」と伝える練習
✔ 趣味のコミュニティなど、安心できる場に参加する
3. 存在すること自体に価値があると知る
✔ 「何もしなくても、ここにいていい」と自分に言う
✔ 他人の評価を気にせず、自分を認める時間を持つ
専門家の声
「ロストワンは、家庭内で争いや緊張から身を守るために“気配を消す”役割を選びます。しかし、それはあなたの性格ではありません。カウンセリングなどで自分の感情を感じる練習を重ねることで、少しずつ“自分”を取り戻していけます。」
(日本臨床心理士会所属・臨床心理士 佐藤由香氏)
まとめ|「消える」必要のない私へ
ロストワンは、あなたが幼い頃に自分を守るために選んだ生き方です。
けれど、大人になった今、もうその役割を続ける必要はありません。
✔ 自分の気持ちに気づく
✔ 安心できる人間関係を育てる
✔ 「私はここにいていい」と自分に許す
そして最後に|あの曲が教えてくれたこと
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
実は私が「ロストワン」という言葉を初めて意識したのは、ボカロ曲**「ロストワンの号哭」**がきっかけでした。
当時はそのタイトルの意味がわからなかったけれど、アダルトチルドレンについて学ぶうちに、あの叫びがどれほど深いものだったか気づいたのです。
すこし強い表現もある歌詞ですがアダルトチルドレンに興味を持った方にぜひ聞いてみてほしい曲です。
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