

基本情報技術者試験は、IT業界の登竜門ともいえる国家資格です。
試験範囲が広く「短期間での合格は難しい」と言われることもありますが、1ヶ月で合格している人もいます!
私はIT未経験、未学習でしたが、本気を出して「1ヶ月で合格」してやる!と息巻いていました。
結果的には約4ヶ月かかりました。
合格に効果的だった勉強法は過去問道場と「情報処理教科書 でるとこだけ 基本情報技術者科目B」を繰り返し解き、特にトレース練習を徹底したことだったと思います。
この記事では、科目A・科目Bの最新情報を交えつつ
■ 実際のところまっさらな未経験無学習+数学苦手人間が1か月で合格するのは現実的か考察していきたいと思います。
■ 試験の最新概要:科目A・科目B
現在の基本情報技術者試験は、科目A・科目Bの2部構成で、どちらも選択式(CBT形式)で実施されています。
試験会場に行って会場のPCでラジオボタンの選択肢を選んで時間内にポチポチ回答していくスタイルです。
●科目A(以前は午前試験と呼ばれていた試験)
60問/90分。
IT基礎知識を幅広く問う内容で、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベース、情報セキュリティの分野から出題されます。
こんな問題が出題されたよ、と言いたいところですが試験の規約により問題内容を外部に漏らすことができないのでここでは記載することができません。
他のサイトでも具体的な問題について言及しているところはありません。
しかし、公式に発表されている範囲内から出題されることは確実なのでカリキュラムに準拠した教材や問題集を使えば基本的に問題ないです。
●科目B(午後試験相当)
20問/100分。
アルゴリズム、擬似言語、情報セキュリティなど応用力が問われる長文問題が中心です。
ポイント
科目Bも選択式ですが、問題文が長いため「問題を読む力」と「パターン把握」が重要です。
IT,プログラミング未経験の方は絶対にこちらも本気で対策してください。
私は初めの2回は公式から出されているサンプル問題のみを解けるようになって挑みましたが全く歯が立ちませんでした。
基本情報技術者試験 不合格時/合格時の得点公開
基本情報技術者試験 2回落ちて3回目で合格
合否は受験後すぐに試験会場のPCに表示されます。
その後はIPAのマイページで下の画像のように見れるようになります。
【1回目の受験結果】不合格 ※A,Bどちらも600点以上であれば合格

科目A:500/1000
科目B:480/1000
どちらも全く合格点に届いていません。
この時は過去問道場になじめず、iPhoneでダウンロードできる「基本情報技術者試験(科目A・科目B)全問解説」というアプリとテキストのみを使って学習していました。
悪いアプリではなかったですが、過去問道場のほうが間違えた問題だけにカスタマイズ可能だったりより豊富な過去問がそろえられていて実践的だと思います。
【2回目の受験結果】不合格 ※A,Bどちらも600点以上であれば合格

科目A:590/1000 90点増
科目B:435/1000 45点減
しかし依然どちらも合格点に届いていません。
この時は特にA科目では合格点をとりたいという意気込みでしたが届きませんでした。
敗因はかなり明確で計算問題から逃げていたことです。
私は中学数学でも非常に苦痛に感じる数学アレルギー状態だったので恥ずかしながらここでも計算問題から逃げ切りながらギリギリ合格できないかと考えていました。
しかし計算が必要な問題の比率も低くないので皆さんは正面から立ち向かってください。
公式を覚えて何度も解けば最終的には解けるようになりました。
非常に苦痛でしたがここは誰しも乗り切るしかないと思います。
【3回目の受験結果】合格 ※A,Bどちらも600点以上であれば合格

科目A:640/1000 50点増
科目B:670/1000 235点増
3回目でようやく合格した時の点数です!
かなりギリギリでの合格でした。A,Bともに650点程の得点率を目指した結果です。※700~800点以上を目指すのが健全です。真似はしないほうがいいと思います。
この受験回で前回の受験から改善していた点は2点です。
①科目A:計算問題の克服
②科目B:科目B対策のテキストを買って全部解き終わってから受験した
使用したテキストはこちらです。
【でるとこだけ!基本情報技術者科目B 著者/橋本祐史】
4か月かかった反省を生かして考える/1か月で合格できる勉強法
■第1週:科目A対策(基礎固め)
✔ A科目対応したテキストを購入して読み切る
✔ B科目に対応した問題集を購入して過去問や模擬問題で「トレース」を身に着ける
✔ A科目対策:過去問道場で近年の問題をひたすら解き苦手問題を洗い出す
私が今回期間が延びてしまった大きな原因は大きく2つでした。
②「苦手な問題から逃げた」
②「B科目の問題集を買うのが遅かった、対策ができていなかった」
この2つを絶対にせず、計画的に学べば範囲や内容を鑑みると1か月の合格も可能だと思います。
■ 第2週:苦手を徹底的に潰す
✔ A科目対策:過去問道場で間違えた問題はテキストを読み返し理解して解けるようにする
✔ B科目対策:問題集を解き進める。苦手分野は分量を多くして習得
私が3回目でB科目の得点を200点以上上げられたのはトレースを身に着けたからです。
トレース練習とは擬似言語問題で変数の動きを紙に書き出しながら問題を解いていく方法です。
この方法で問題文の流れと解法が自然に頭に入りました。
✔ 学習のポイント
- とにかく問題を解いて形式に慣れる
- 解説を読んでトレースで再チャレンジ+翌日に再チャレンジ
- 1問あたりの時間配分を意識
■ 第3週:科目B応用対策(パターン化・時間配分練習)
- でるとこだけの応用問題で演習
- IPA公式サンプル問題で出題傾向を把握
- 20問を100分で解く時間管理の練習
■ 第4週:総仕上げ(模試・弱点克服)
- 科目A・Bとも本番形式で模擬試験
- 苦手分野は参考書・解説を再確認
- 1問ごとの解答時間を決める(簡単3分/難問8分)
■ 効率的な学習ツール
✔ オンライン学習
- 基本情報技術者ドットコム
- N予備校(動画解説あり)
✔ スマホアプリ
- 過去問道場(A科目向けに有効)
- IPA公式PDF問題をスマホで閲覧
■ まとめ|1ヶ月合格は可能、苦手から逃げずAB並行の対策がカギ
- 科目Aは基礎知識の暗記と頻出問題の演習+苦手潰し
- 科目Bはトレース+問題慣れがカギ
私は1ヶ月を目標にしながら4ヶ月かかりましたが、苦手から逃げずに科目Bの学習も並行で進めれば1ヶ月合格も可能だと思っています。
プレッシャーやストレスに感じることもあるかもしれませんが負けずに頑張ってください!
応援しています。

